Drの体毛移植体験
体毛移植体験
体毛移植から1年が経過しましたので、報告します。
自分自身の毛髪であれば、拒絶反応もなく、安全に移植できます。
でも、ドナーとなる毛髪には限りがあります。
頭髪以外に使えるものは?・・・体毛しかないじゃないか。
日本人の体毛は欧米人に比較して細くて頼りないですが、それでも大切なドナーです。
これを使ってみたい。誰もが思いつくことかもしれません。
体毛移植は、技術的に難しく、最新の概念です。
安全に移植された場合でも、どの程度の効果が日本人にあるのかよくわかりません。
そこで、どの程度の効果が期待できるか自分で試してみよう!というわけです。
幸い私の前頭部の真中に普段は髪の毛で隠していますが、線上のはっきりした傷がある!ちょうど良い実験材料だ!
そこで、昨年、足の毛を採取し、頭の傷のど真ん中に1列に移植してみました。
足の毛をドナーとして選んだのは、単に自分で採取しやすい場所を選んだだけの理由です。
体の硬い私が一番やりやすい場所です。



★この体験でわかること。
体毛移植でもやはり効果がある。でも頭髪と比較すると圧倒的に効果は少ないというのが印象です。
しかし、ドナーとしての選択の余地は十分あるということがわかります。
これは、細くて短い体毛が多い日本人でも可能ではないかということです。
特に頭髪ドナーを使えない方の傷の治療には良いかもしれませんね。
また、肉眼で見える傷口は採取部、移植部両方でわからなくなるので、傷に対する不安感はあまりないです。
★気づいた問題点は・・・?
頭髪と比較すると、やはり毛量としてのパワーが少ないこと。
それに伴い頭髪と比べて、たくさんの移植株(グラフト)が必要となり、手間もかかることからかなり割高な治療となることです。
あとは、採取するのにかなりのコツと集中力が必要で、それに伴い時間もかかることが実際の手術での問題点です。多量の移植では患者さんもしんどいかな…ということです。