手術後、幾度となく訪れるクリニック。
最初に扉を開いた時よりドアが軽く感じられる。
そこは清潔感あふれるフロアー、男性雑誌が並びリラックスできる空間だ。恥ずかしがり屋の人の為に、待合室には仕切りが用意されているし個室対応なので心配は無用。その雰囲気はクリニックと思えない。個室には温かみのあるシャガールの絵(もちろん複製画だが)が出迎えてくれる。なんとなく落ち着くし、繊細さが伝わって来る。スタッフも明るく話しやすい人ばかり。これがこの場をさらに明るくするのでは無いだろうか。
手術を受けて早くも数ヶ月がたったのだが、時が経つのが早い。後頭部の縫い目も寝る時に少し違和感があったが、時が解決すると思っていた。意外にもいつの頃から痛く無くなったかが記憶に無いほどで、今ではまったく気にならない程で手術した事さえを忘れている。
しかし植毛という医学のテクノロジーは凄いものがある。
TVを見ても頭髪業界の各メーカーが色々と戦略を変え、画面を通して各個人に訴えてくる。それを見て他人事のようにあきらめるか、かすかな望みを託す人も多いかもしれない。だが、人という物は現実味のある物にしか見向きはしない。
いわゆる植毛はチャレンジに近い。何かうさん臭い所もあるように感じるし、そんなに簡単に髪の毛が再生できるはずが無いと思うものである。しかし世界の医療技術の進歩は目覚しい物があり、ここは専門医に任せて解決させるのが一番だ。自分もこの植毛技術は半信半疑だったが、翌々考えてみると、移植という他の臓器でも出来る事が髪の毛に出来ないはずは無い、と現代医学の進歩に賭けてみる。
カウンセリングを受け、試してみる価値はあると判断し、その後の行動は早かった。そして5ヶ月の間確実に髪の毛は生えていく。知らないうちに、まるで魔法にかかったようだが、これは現実の出来事で、体の一部だから当たり前の事なのだろうが、こればかりは体験者では無いと解らない事だと思う。
髪の毛が薄くなる時もそうだが、なんとなく鏡を見る機会が多い。親を恨み男性ホルモンを恨んでも宿命は変えられないのだが、時間の問題で髪は無くなり、何をやっても無駄だろうと思いながら悪あがきをするのが人間の宿命だ。その反面、増えていく時も同じだが、気持ちは違うはず。
数日で結果が出るはずでは無いのに確実に小さく伸びてくる。それを指先で確認し、感心する。髪を見るたびに驚きの現実を実感し、ビバリーヒルズテクノロジーに感心もする。確実に生え、伸びていくから髪の生命力も凄い物だ。このような技術は皆に知ってもらうしかないと思うのは俺だけだろうか?
もう一つ、黙っていれば家族も気がつかないほどで、なんとなく増えていくから違和感が無く、ある日突然「髪が増えて来たね!?」とくるのだ。
皆さんホームページを見たら、まずは行動をおこし受話器を上げてみてはどうだろうか。1人で悩むより専門の医師やスタッフに聞き、アドバイスを受ければ心も落ち着くはず。
早ければ早いほどその成果はでるのだ。勇気を持ってクリニックの扉を開けると、そこは自分自身の明日が始まり、活動的な第一歩を踏みしめる事は間違いなし。